ライブハウスはなぜ『閉鎖的』なのか。~コミュニティ型ライブからの脱却案~

どうもはた生存です。

 

 

 

無差別ラジオWという、知り合いがやってるラジオがありまして、そこで度々「ライブハウスにもっと人を呼ぼう」っていう話が出てくるんですよ。あ、勝手にリンク張らせていただきます。問題あったら言ってください。

 

 

無差別ラジオW038「仙台ライブハウス集客大会議」

https://note.com/suzuki129/n/nf7bd8ea9ffb0

 

 

で、ラジオ内ではライブハウスが「閉鎖的である」と指摘してまして、僕はこれに50%同意って感じなんですよ。じゃあ残りの50%は何なのかっていうと、「ライブハウス」が閉鎖的なわけじゃないよなと。

 

だって観たい有名バンドのライブだったら、一人でも行けるしみんな他人だから何も気にしないもん。

 

揚げ足とるような感じになっちゃいますけど、僕の考えを正確に言うならば、「アマチュアバンドのイベントが閉鎖的になりがち」ですね。ライブハウスという箱自体ではなく、そこで行われてるイベントに閉鎖感を感じます。

 

 

 

ラジオ内でも指摘されてた話から始めると、こういうイベントって下手するとホント「孤独」なんですよ。

 

 

 

「友人が演者でライブに誘われた」パターンでライブハウスに行ったとします。友人は演者なので自分以外にも知り合いを呼んでたりして、色んな人に挨拶しなきゃいけなかったりするわけです。

 

しかもね、それ以外にも「今日は出演してない他のバンドの知り合い」とか、「イベンターの人」とか、とにかくライブハウスには演者にとって話さなきゃいけない人たちがいっぱいいるんですよ。

 

だからその友人以外に知り合いもいない状態でライブハウスに行くと、ものすごいアウェイ感を味わうことになります。僕はこういうイベントに行った時、高確率で喫煙所の隅っこでタバコ吸いながらスマホいじってます。

 

 

 

でね。本題はここからですよ。

 

 

 

言うて「アマチュアバンドのライブイベント」って、一種のコミュニティなんですよ。そこに集まってる客って、対バンとかで広まった交友関係の一部なんですよね。

 

しかも厄介なことに、その交友関係が広いバンドって、それだけで結構な集客になったりするんです。するとね、純粋な客が少なくても「人が集まったライブ」っていうのは達成されてしまうわけです。コミュニティ感だけが増していく感じ。

 

 

 

これ、0の状態から飛び込めますか?

 

いや違うわ。言い方が違う。

 

これに「0の状態から飛び込んで来い」って言えますか?

 

 

 

ライブしてるバンドの方は良いんだよ。コミュニティ内でのライブだから、人は入ってるし褒めてくれるしで「ライブをやってる」っていう手応えを感じられるから。ここまで言っておいてなんだけど、別にこの形はこの形であっていいんじゃないかなって思ってます。

 

なんてったって集客安定するしね。ライブハウス側の収益にもなるんだったらこの形はこの形で正解なんですよ。バンドも嬉しい、ライブハウスも嬉しい、コミュニティも嬉しい。ただ外から人は入りづらいだけっていう。

 

ただ、これを僕みたいに「閉鎖感」って思ってる人がいて、これをどうにかしたいなら、この形でやっちゃダメだよね。ってことで思ったんですけど、

 

 

 

演者、ライブの全工程が終わるまで、フロアに出てくんのやめません?

 

 

 

近過ぎるんですよ、客と演者が。そりゃこういうライブハウスの魅力に「距離が近い」みたいなことあると思うんですけど、あまりに近過ぎてそれがコミュニティ感出してると思うんですよね。

 

何て言うの、演者がさ、普通にフロアとか喫煙所とかで他の人と話してたりするから、「あっ、ここにいる人たちみんな知り合いなのかな」っていう雰囲気出るじゃん。するとなんか知らない会社の忘年会に混じってるみたいな、そんな居心地の悪さなんですよ単身で乗り込んだ人はね。

 

でもこれが演者と客が分かれてるのであれば、知らない会社の人たちと僕が「客」として同じバンドを見に来てる、っていう構図になるんです。要は一人で参戦してもちゃんと「客」という立場が確立してくれるんですよ。孤独だろうとなんだろうと僕は「客」、他の人たちも「客」だから気にしないで居られるんです。

 

それでも「距離を大切にしたい」っていうのなら、最後のバンドのライブが終わった後に物販で出てくればいい。そこで帰る人は余計なコミュニティ感を味わうこと無いし、なんだったら一人で来た人だって物販っていうのが交流のきっかけになるかもしれない。

 

…ここまで言っても「いや県外バンドが対バンだったらフロアで観たい」とか言うバンドマンいるだろ。わかった。県外バンドは許すから。県内バンドはもう別日で客として見に行けばいいやんか。んで楽屋かなんかに挨拶に行きなさい。

 

 

 

意外とマジの提案なんですけど、どうなんすかね。

 

しつこく言うようだけど、あくまで「外からお客を呼ぶ」ことを本気でやるならですよ。便宜上「コミュニティ型のライブ」と呼ばせていただきますけど、それはそれで正解だと思ってるんでやめろとは言ってないです。

 

あとラジオで「ライブハウス」がメインで取り上げられてたので、今回はそこで行われてる「イベント」にフォーカスした結論となりました。これがね、バントの方にフォーカスしたらまた違う結論出ると思うね。

 

ちなみに現段階で、ライブハウスには何の落ち度もないと僕は考えてます。…だって考えてみ?「え、あそこのライブハウス、椅子あるんだ! なら行ってみよ!」ってならないでしょ… 

 

 

 

という思考開示でした。ていうかもう要望だね。僕はたぶん、コミュニティ型ライブ、もう行けないです。