「3ヵ月越しのスタートライン」:ジャガーペグ交換
皆さんいかがお過ごしでしょうか。そうです、私です。
はた生存です。
昨今いろいろと大変な状況の中、「今年の長期休みは一人旅にでも行ってみたい」という密かな願望が見事に打ち砕かれたので、いつもと変わらないゴールデンウィークを過ごすこととなりそうです。まぁ、そもそも計画も立ててなかったから必然的にそうなってるんですけどね!
そうは言えど心待ちにしていたバケーションです。いつかやりたいなと思っていても出来ていなかったこと、これをやるにはもってこいのシチュエーションです。僕の住む家はマンションじゃないけど、それでも上がるのはテンションです。モチベーション高くいきたいもんです。
そんな僕のイマジネーションにネゴシエーションしてきたやつが!
…あ、君そういやいたね。
GOTOHのクルーソンタイプのペグ。ジャガーの1弦のペグが曲がっているのを交換しようと思ったのをきっかけに、曲がっていても使えるそれをフォトラトにつけ、そしてフォトラトのをペグが欠陥しているレジェラトに付けようという果てしない思惑を抱いていました。その火蓋を切るのがこいつのはずでしたが、2月に買って以来まったく手を付けてなかったので何も始まらないと来た。
やんべ。
およそ3カ月越しの着手。新品のペグ自身も放置されていたことで油断したことでしょう。「え、あ、今っすか? すいません寝起きで頭働いてないっす」みたいなことを箱開けた時に言ってた気がする。幻聴か? 幻聴ですね。頭働いてないのは僕みたいです。
ここで残念なことに、最近ギターイジりの記事を書くことをやってなかったので、作業を説明するための写真は撮ってないことをお伝えせねばなりません。てか、ペグ交換って言っても「ジャガーに元からついてるペグと同じタイプのものを新品に付け替える」だけの作業だったので、「そんなんちょちょいのちょいやで!」と思ってた節あります。
結果から言おう。ちょっと手こずりました。というよりあれよ。ちゃんとやり方調べてからやればいいものを、ノリで行こうとしてうまくいかなかったって感じです。
なけなしの作業画像をご覧ください。
こちら。ペグのあの弦引っかける部分と回すところは裏のネジを外すだけで取れたんですが、プッシュといわれるこのヘッドの穴にハマったこの部品。台座みたいなやつですね。これがもうキッツキツで、「どうやって取るのこれ…」と半べそになってました。ここで初めて取り方を検索し、「後ろからマイナスドライバーを当ててハンマーで少しずつ叩く」という方法を入手。
しかし家にはハンマーがなく、「まぁプライヤーで叩いてみっか」と叩く用途を全く想定されていない工具でやってみたところ、プッシュが浮き始めたはいいものの少しずつ過ぎてものすごく時間がかかりそう。
んーまいったなぁと。そこでまず「そもそも同タイプに付け替えるなら、プッシュはそのままでよくね」と思い至り、じゃあせめて金属磨きできれいにしようとした形跡が上の写真です。マスキングでガッチガチにガードして、ヘッドの余計な部分まで磨かないようにと念には念を入れたら、なんかすごい作業をするみたいな見た目になったけど磨くだけです。
そんでもって結果これが上手く磨けない。
プッシュの形状的に磨くの難しかったんですよね。クロスに細いマイナスドライバー巻いて細かく磨く、とか色々やってはみたものの綺麗になる気配がない。せっかく新品に変えるのに、これだけ古いの使うのは敗北を認めてるみたいで嫌だな、と思い、先ほどの裏から叩く取り方に再チャレンジ1年生。
どうでもいいけど、俺が小学生の時の進研ゼミのキャラクターって、タヌキとカニ?みたいなやつで、そのタヌキの方の目覚まし時計が貰えたのね。そのアラームでさ、タヌキが「おはよー!さぁ、朝だよ!起きて、起きてぇ~!」って言うんだけど、当時の音声アラームってそんな音質よくないから、すげぇダミ声だったんだよ。
めっちゃうるさくて起きれたね。あれ最強だった。
クマだったかな…よく覚えてないけどあの目覚まし今欲しいわ。もう普通のアラームじゃ起きれない。現物無いならmp3で欲しい。スマホのアラームにそれ設定するから。ちなみに止めた時に「今日も一日、頑張ろうね!」って言ってくれるところも再現してほしいです。
話脱線しましたが、再び後ろからマイナスドライバーを当てて叩き始めます。そのまま叩くとまぁまぁうるさかったので、マイナスドライバーの尻にクロスを当てて音を軽減。そしてやってるうちに、「マイナスでも押しながら叩くといい感じ」っていうコツもつかみ始め、なんとかプッシュを浮かすことに成功します。
浮いてきたらその隙間のマイナスを入れてほじる…これが早いだろうと思いましたが、ここで僕の野生の感が働きます。要はてこの原理で取ろうという魂胆ですが、支点になる部分に力がかかって凹むんじゃないかと。これは経験が生きた注意力の発揮ですね。ペグ交換初めてだけど。
ということで支点となるヘッドの角にマスキングテープを何枚も重ねて貼り、厚みを作ることで負荷の軽減を試みました。
角凹みました。
なんだったん。せっかくの野生の感、無駄やん。
マスキングの厚みだけでは負荷に耐えられなかったようです。プッシュ2つ取るくらいまでそれでやってしまったせいで2か所凹んでしましました。…まぁ、元から傷とかもあるし、ジャガーを手放すことはないだろうから、いいんだけどさ。できれば作業痕は残さずに済むのが一番理想だったんだけどな…
3個目からはマスキングに加え、クロスでも厚みを出してトライしてみたところ、ようやくうまくいきました。取れてしまえばこっちのもん。新しいプッシュはある程度はめたらクロスで包み、プライヤーで挟めば傷つけずにすっぽりです。
そのあとはもうペグ本体をネジで止めればOK。同じタイプのペグ何でネジ穴もそのまま使えました。もし違うペグをつける際は竹串かなんかで埋めたりするんでしょうけれど、ペグで隠れないと埋めた痕跡の凝りますからね。あ、でもフォトラトに付けるならそれしなきゃいけないか。
ということで。
ペグ交換、完了です。
ついでに弦を引っかけるストリングガイドも錆まくってたので、交換してみました。見てくださいよこのうっとりする輝き。結構パーツが綺麗なだけでもギターの印象って変わりますよね変わるんですよてか変われ。
Twitterにもあげましたがせっかく作ったので比較画像もご覧ください。
あ、これはイケメンですわ。綺麗になったことによりヘッドが小顔効果でシュッとして見えますね! え、なに写真の大きさ? ちょっと何言ってるか分かんない。
ともかくこれで3カ月越しの計画を1つ進められました。ただこのタイプのペグをフォトラトに付けるにはネジ穴以外にもう一つやらなきゃいけないことがあると発覚したのですが、それはフォトラトに付ける時にお話しします。
さて、ペグ交換も終わったことだし片づけようとした時。
僕はペグと一緒に入っていたものの存在に気付きます。
…なんだこの棒。
先端が意味ありげに一回り小さくなってるけど、これペグの部品にして長すぎ…
あ。
もしかしてこれ、プッシュ押し出す時に使う棒なのでは…と思って先端にプッシュはめてみました。
見事にハマりました。
先言ってよ!!!!!!
そういうのあるなら先言ってよ!!!!!!