同窓会に行ってきたけど腑に落ちなかった話。

おばんです。はた生存です。

 

 

 

夏にね、中学校の同窓会があったんですよ。

 

令和元年に30歳を迎えるというね、そんな節目にどうだい兄弟と。いっちょ顔合わせて近況報告やら、思い出話に花咲かせないかいと。そんなお誘いが僕のもとに届いたんですよ。今年のはじめくらいにね。

 

なんとも素敵なお誘いじゃないですか。某テレビ番組じゃないですけど、あいつ今なにしてんだろうなって思う同級生って、やっぱりいるわけで。淡い初恋とかも思い出したりするわけですよ。

 

 

 

で。

 

 

 

同窓会の連絡をくれた人から、「知ってる同級生にも声かけて欲しい」と言われまして、僕は早速ね、ゴールデンウィークとかの長期の休みに集まって飲む同級生メンバーにもお知らせを回したんですよ。グループラインでね。こういう時便利だよねグループライン。

 

ちなみに前やってたバンドのグループラインのメンバーは、いつの間にか俺一人になってました。

 

 

 

辛くね?

 

 

 

これは辛くね?

 

 

 

 

 

話脱線しましたが、とにかく送ったんですよ。同級生のお誘い。

 

 

したらね。

 

 

みんな乗り気じゃないんですよ。

 

 

っていうのもね、LINEで来たお誘いにはリンクが貼ってあって、見てみるとLINE内アプリみたいなので出欠を提出できると。しかも提出した人の名前も確認できたんですよ。つまり、同窓会に誰が来るのかが事前に分かるシステムになってたんです。

 

でね、その時に「出席」に名を連ねてたのが、いわゆる「イケてるグループ」に所属してた同級生達だったんですよ。これを見た「イケてないグループ」所属の僕らは、お尻がすり剥けちゃうんじゃないかってくらいに尻込みに尻込みしたんです。

 

「ここに自分が行ってもいいものか?」と。「果たして自分の参加は望まれてるものなのか?」と。ドレスコードならぬ、カーストコードに引っ掛かるんじゃないかと。

 

  

でもね。

 

 

言うてもう30歳ですよ。

 

 

人生の半分くらい前のカースト制度ですよ。

 

 

みんなが尻込みしてる中、僕は「でもこんな機会、滅多にないなぁ」って思ってたんですよ。もしかしたらこの先ね、一生会わない人とかもいるかも知れないなって。それ考えて、もし後悔するとしても行かないよりも行った方が納得するなって、僕は思ったんですよ。

 

 

なので僕は「行く」と。

 

 

こいつらの尻には付き合っていられないと。

 

 

そんなようなやり取りをしてゴールデンウィークを迎え、毎度のように僕らは集まって酒を飲んでたわけです。お酒にめっぽう弱い僕でも、こういう時には「飲むぞ!」と飲酒に積極的になるんですが、ここでやはり同窓会の話題が持ち上がるんです。

 

まずはLINEでのやりとりをおさらい。「現時点での参加メンバーがイケてるグループ所属のヤツばかりだ」とか、「行くのにハードル高い」とか、「そもそもなんで参加不参加を公開するんだ」とかね。

 

グチグチとそんな事を言う彼らを、僕なりには否定せずに「でもこんな機会、めったにないしー」とか言ってやんわりと参加を促してたんです。言うて僕もイケてないグループ。単身で切り込むのは荷が重いので、できれば同窓会には徒党を組んで望みたい所存。

 

それが功を奏したのかどうかは知らないけど、「行ってみてもいいかな」と心揺らぎ始めた友人が居たんです。あーだこーだ言いながらもね、ああだったら行ってもいいとか未確認の情報を条件に上げたりしてね。終いには出席簿に、その友人の名前入ってたんですよ。

 

本人は「入れてない」って言ってたんで、誰かが勝手に入れたのかもしれないんですけど、まぁその出席簿、取り消しもできたんで本当に嫌だったら消したらいいんじゃない? って言っておいたんです。でもまぁなんだかんだでその友人も行くことになり、他の友人たちも何人か行くことになったんです。僕としては単身じゃなくなったのでラッキー、と思ってたんです。

 

 

 

で、当日。

 

 

 

みんな一人で行くのは心細かったからね。集まって同窓会の会場に行ったんです。横断歩道と同じ原理。同窓会、みんなで行けば怖くない。信号は守ろうな。

 

そんなおっかなびっくりで参加した僕らでもね、同級生に会ってしまえば話は早かったんです。やっぱりあの頃には「イケてる」「イケてない」 があったにしろ、もう言うて大人ですからね。久しぶりに会った同級生たちと自然と会話が弾むんです。元気だった―? とか、今何してんのーとか。当時の担任の先生とかも数人来てたりで、なんやかんや楽しかったんです。

 

一緒に来た友人たちの中には、もう結婚して子供もいる人もいたからね。同じ既婚者同士とかでも盛り上がってるんですよ。なんだ、あれだけ言ってても来てしまえば楽しめるんじゃんって思ってね。まぁよかったかなーと。

 

 

まぁ僕もそれなりに楽しんだ同窓会だったんですけどね。

 

 

後日ね、一緒に行った友人の一人が、ツイッターで呟いてたんですよ。

 

 

「同窓会行って良かった。10年越しにあえてホントによかった」って。

 

 

 

ちょっと待てと。

 

 

 

参加前に一番いちゃもん付けてなかったか君。だけど行ったらずいぶん楽しかったようじゃないか。なんかちょっといい感じの文章も添えてツイートしてるくらいだしな。

 

そう思っちゃったら、なんか僕すげぇ腑に落ちなくなっちゃったんです。ええ、これはもう僕が変なのは分かってるんですよ。そんなこと考えずに「同窓会楽しかったんだ、連絡回してよかったな」って僕が思えばいい話なのは分かってるんです。

 

 

でも言わせて。

 

 

連絡回したの俺やでと。

 

 

言ってしまえば、

 

 

 

君を勝手に出席にしたのも俺やでと。

 

 

 

俺に何か一言あっても良くない!?

 

 

 

…もう一回言わせてくれ、分かってる。分かってるんだ。二回言ったわごめん。

 

さりげなく参加を促すのとか、きっと行ったら楽しむだろうとか、そういう行動をするのに見返りを求めてはいけないって。求めた時点でそれは厚意じゃない、承認欲求めいた何かに変わってしまうのは分かってるんですよ。

 

でもなんか最近、こういう報われない立場に立つこと増えたなーと思っちゃいましてね。同窓会について「あれ聞いてほしい」とか「これ聞いてほしい」とかいう要望にも応えて、運営側と色々連絡とったりしてたの僕なんですよ。

 

正直言っていいですか。一言だけでいいから欲しいです。ねぎらい。

 

 

 

まぁ、とはいいながらも、こうやって勝手にやった厚意で見返りを求める性格、直したほうがいいなーと思いました。勝手に損した気分になるしね。

 

そんな感じでいろんなこと腑に落ちなくなっちゃう面倒くさい性格なのが僕だっていう記事でした。読んでくれた方はどう思われましたかね。ぜひ聞いてみたいところです。

 

 

 

ということでデトックス記事でした。ありがとうございました。