「僕もギターもすっぽんぽん。」フォトラト・モデファイング③

 

 

ここからが本番だ諸君。

 

 

 

あ、どうもはた生存です。

 

前回はただギターを分解する記事で終わったが、今回はそうはいかないぞ。というかそうはいかな過ぎて、生存さんちょっと参ってるぞ。誰だこんなことやろうとしたヤツ。俺か。

 

 

前回記事

alternativeniikitaihyper.hatenadiary.jp

 

 

今回はいよいよ塗装をはがしていきます。

 

フォトラトはポリ塗装だそうで、そのはがし方を調べたところ2パターンが浮かび上がってきました。

 

まず1つ目。やすりで研磨する方法。オーソドックスですね。オーソドックスとオートバックスって似てるよね。

 

まぁこれは説明せずともわかるでしょう。塗装がはがれるまで、サンドペーパー等で地道に削っていく作業です。調べたなかでも結構これをやってる方がいましたが、やはりなかなか時間がかかる様子。

 

サンダーなどの電動工具を持ってれば話は別だが、あいにく僕は持ってない。

 

そして2つ目が、ドライヤーやアイロンで熱し、浮いてきたところを削っていく方法。

 

 

え、なにそれ、熱するだけで塗装はがせるの? 

 

しかも「研磨していくよりも簡単」という情報も。旨い・早い・安いが好きな僕に迷いはありません。早速アイロンでやってみることに。

 

 

 

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おおー浮いてくる。

 

 アイロンを当ててしばらくすると、表面に気泡が出てきましたね。それをカッターの先でちょちょいとすると、写真の方にペリッてな感じではがれてきました。

 

これはいけるのでは?!と、ギターにどんどんアイロンを押し当てていく俺。すると、気泡がアイロンを押し上げてくるんですね。ちょっとした新感覚。女子が好きそう、僕は好き。

 

これではがすぞー! と意気込みカッターではがしていきます。

 

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…思ったよりはがれねぇ。

 

もっと一気にはがれるかと思ったけど、アイロンで作った気泡は冷えるとすぐ元に戻ったりしてなかなか作業が進まない。

 

あと、はがしていくと塗装がパキパキして飛び散るし、クリアだけはがれて黒の塗装だけ残ることもしばしば。経年劣化のせいかどうかわかりませんが、うまくはがれていきません。

 

てかね。こーいうはがれ方だったらさ、最終的にやっぱ研磨しなきゃいけなくなるよね。

 

 

 

ハイ予定変更です。

 

研磨します。

 

でも時間かかりそうだな…という事で、

 

 

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my new gearです。

 

リョービの電動ドライバーを購入。税込み8360円なり。

 

「え、なんでドライバー?」と思うかもしれませんが、研磨パッドをつけることにより、こいつでもヤスリがけが出来るようになります。ホームセンター通いでそういうものを見つけました。とうとうホームセンターから学習に繋がっちゃたよ俺。

 

あとやっぱり拡張性ですかね。もちろんドライバーとしても使えるし、何だったらギター以外のことにも使えるという事も考えてバッテリー式にしてみました。ガチャってはめ込む瞬間が少年心くすぐるじゃん。三十路だけど。

 

 

 

強い味方も加わったところで、試しに軽く使ってみることに。

 

食らえ!フォトラト!これが文明の利器アタック!!!

 

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おお、すご…

 

待ってこれ部屋あかん。

 

めっちゃ研磨能力あるからめっちゃ粉出る。これ部屋の中でやったら大変なことになる。

 

じゃあ外でやるべきだとは思うんですが、ギターの作業はだいたい仕事が終わってからやっているため、夜中に研磨の音を近所に響かせるわけにはいきません。ノー隣人トラブル。

 

しかし、だからと言って休日まで待つ、というのも時間がもったいない。何かいいやり方ないかと考えた結果、風呂場でやることに。

 

夜中、家族が寝静まったころにひっそりとギターを風呂場に持っていく僕。まさかギターと一緒に風呂場に来ることが、人生であるとは思いもしませんでした。さすがに湯船は入らんけど。

 

一応音が漏れないように窓を閉め切る。粉が凄いのでマスクを持っていく。でもこれ服についたら大変だな…と思い悩んだ末、僕が出した結論は全裸です。フル〇ンです。フル〇ンにマスクて家の中でも変態臭い。けど、背に腹は代えられない。

 

いざ。

 

フォトラトよ、尋常に勝負だ。

 

 

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さすが電動。すぐ削れて行きます。ちなみにヤスリは#60の粗いのを使いました。

 

みるみる木目が見えてくるのが楽しい。全裸だけど楽しい。全裸で楽しいって危ない趣向なのではないかという、自分への疑問が生まそうになるが気にしない。てか俺も裸なんだ、お前も裸になれよフォトラト。

 

まぁでもいくら早いとはいえ、電動ドライバーでの研磨は一癖ありました。まず回転の強さで安定しない。腕が持っていかれるのを阻止したら今度はギターが持っていかれる。しっかり押さえて力を入れて押し当てないと、ちゃんと削れない。仕事終わった後にやるのはしんどかった。仕事以上の労働じゃん。

 

あとやっぱり側面。押さえづらいうえに、あたりどころが悪いと必要以上に削れてしますというアクシデントも発生。それにストラトの形状、角みたいなところあるじゃないですか。そのくぼみの部分に、どうしても当てられなかったんですね。そこは紙ヤスリで地道にはがしました。

 

 

 

そんな夜中の変態作業を3日ほどやった結果…

 

 

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遂にフォトラト、全裸になりました。

 

3日毎晩、全裸になった甲斐があったよ。

 

まぁ毎日夜はお風呂に入るために裸になるんだけど。

 

しかしよーくみると、削りすぎた部分がありフォルムがかすかに歪んでたりする。特に角部分。むりやりドライバー当てたことで軽いのこぎり状態になってしまったんですよねー…

 

んー素人作業だから仕方ないとあきらめるか否か。

 

それと木目が出てきたときには「あれ、これ一枚板でできてるかも?」と淡い期待をしたのですが、どうやらやっぱりつなぎ合わせてるみたいですね。ザグリのすぐ左側に木の色の分かれ目がまっすぐある。さすがにそっかー。でもまぁその音の違いとかよく分かんないのでOK。

 

よく「塗装はがしはパンドラの箱を開けるようなもの」というのを聴く気がしますが、それはこういうことらしいですね。結構いいギターでも、塗装の下につなぎ目があるかどうかは分からなくなってるじゃないですか。それを明るみに出してしまうという。そこに今回はメスを入れましたよ。

 

まぁいいギターじゃないので思いっきり行きましたが。むしろつなぎ目だらけだろうと思ったら、ここしかなかったことに驚きました。

 

 

 

 

それでもこのボディ、なんかちょっとよさげな雰囲気しません?

 

木の質感がおしゃれというか、カッコいいというか。

 

なので…軽くギターの形状に戻してみました。

 

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かわいい。

 

こういうギターもありっちゃありだなぁ!

 

いっそ木目調ギターとして作り上げてみたくもなってきましたが、あくまで今回の目標は塗装。断腸の思いで却下します。

 

 

 

ということで、塗装はがしの工程完了です。

 

次回はいよいよ、塗装に挑戦していきますでな。

 

こうご期待!ありがとうございました!