重松清の『疾走』を読んでみてほしい。

どうも、Futonsの毛布担当です。ギターをGt.と表記するのであれば、毛布はBl.となります。ブランケット(blanket)ビーエルです。間違ってもボーイズラブ担当と思わないように。俺じゃあ腐女子を沸かせられねぇからな!!

 

とふざけて書いてみたのはいいものの、「Futonsの毛布担当のはた生存」ってもうなんのこっちゃ分からなくなってきてますね。キャラの渋滞が過ぎる。最近めっきり人に合わなくなって、ブログをせっせと書き始めたかと思えば、イタくなりたいとか言い出してキャラ渋滞ですか。何がしたいんだお前は。

 

 

 

そんな余談は置いときまして。

 

年一くらいで思い出す小説の話をします。重松清の『疾走』です。

 

 

 

疾走 上 (角川文庫)

疾走 上 (角川文庫)

 

 

 

 

僕たまに読書をするんですよ。コンスタントに読むわけじゃなくて、全然本を読まない期間の中に急に読書し始める時期が現れるみたいな。それが過ぎたらまた読書しなくなる、っていう感じなので読書家とは到底名乗れないんですけどね。うわ名乗りてぇ、めっちゃ本読む感出したいわ。

 

で、そんな中でもふとした時に思い出してしまう小説がありまして、それが『疾走』なわけです。もう表紙でぜったい心温まるストーリーじゃないのはわかるよね。そんなんギャップすご過ぎるし。もし仮に内容がハートフルだったとして、読み終わった時この表紙見てどう思えばいいの? もしかしてこれもハートフルに思えてくるの? んな無茶な。

 

これだけ言うくらいなんで察していただけるかと思いますが、まぁーーーーーー壮絶なお話が繰り広げられてるわけですよ。ホントもう、目をそむけたくなるような。読んでてずっと主人公が救われないというか、降りかかる理不尽が相当生々しい。人間のドス黒い闇を目の当たりにしてしまう感覚を味わうこと間違いなしですよ!

 

そんなストーリーから「現代版ヨブ記」と言われてるというか、確かむしろそういうテーマで書かれていたはずだと思います。記憶があいまいですみません、なにせ読んだのが数年前でございまして… でもあの気持ち悪さというか、読み進めるごとに胸が痛くなる感覚は忘れられないんですよね…

 

ちなみに「ヨブ記」とは、聖書にあるお話のひとつですね。信仰の厚いヨブに悪魔がどんどんと不幸をもたらすんですが、神がそれを助けない。結構な目にあってヨブの信仰は揺らぎそうになるけれども、それは試練で最終的にはヨブが報われるという感じだったと思います。キリスト教の人、間違ってたらごめん。

 

 

 

でなんですけど。これから秋じゃないですか。

 

 

 

まさに「読書の秋」じゃないですか。

 

 

 

良かったらこれ、読んでみてほしいんですよ。

 

 

 

いや正直な話をすると、読書したいっていう人に小説を薦めるなら違うやつぜんぜんあるんですよ。読み終わった後に「面白かった!」って思えるようなストーリーの小説とか、単純に読みやすい小説とかね。

 

ただでも、今でも思い出すくらいに『疾走』はインパクトがデカかったんです。絶対に好き嫌いが分かれるだろうし、読書あまりしない人に読ませたらハマるか、読書に抵抗が生まれてしまうかどちらかになるような小説なんじゃないかと思ってます。言いすぎかな。言いすぎだわ。でもそう思えるほどよ、ホント。

 

だからこそ逆に薦めてみようと。読む人のことを考えて読みやすさとか面白さとかで妥協するくらいなら、自分の中に強く残ってるものを紹介してみたわけです。ぜひ気が向いたら読んでみてください。

 

 

 

いやねー、重松さんはこういうストーリー上手いんですよ。言うてもそんなに多くこの人の作品を読んだわけではないんですけど、人間の醜さ、そこからの理不尽とか、生々しく描くけどちゃんと読ませるっていうところが面白いんですよね。

 

この『疾走』もね、読んでて「あっ、これ絶対いい方向には向かわないな」って分かっちゃうんですけど、それでもページをめくるのが止まらなくなるほど引き込ませられるんですよね。アニメで言ったら『魔法少女まどか☆マギカ』がそうでしたね。ここ、僕は共通点あると思ってますよ。結構ガチ目にね!

 

 

 

 

 

そんなこんなで、思い出したので書いてみた小説紹介でした。

 

今度また小説を紹介するとしたら、次は伊藤計劃の『ハーモニー』だと思います。

 

それではまた。ありがとうございました!