『天気の子』を観て、救われた僕の2000年代 ――前編

エロゲーのはなしをします。

 

 

 

えっ、「タイトルが『天気の子』なのにエロゲーの話なの? 嘘つき!」だって?

 

 

 

まず、落ち着いて聞いてくれ。そして俺は正気だ。

 

 

 

これしかなかったんだ。

 

 

 

考えたよ。俺だって考えた。このブログを読むなんて物好きな読者に、どうやったら『天気の子』のことを最大限に伝えられるか。そして、なんで俺がこんなに熱狂してるのか。

 

 

 

考えたんだ。

 

 

 

そしたらもう、エロゲーの話はやっぱり避けては通れなかったんだ…

 

 

 

はい、ということでこんばんわんばんこ。『天気の子』でブログをどう書くか、を考えすぎて夜も眠れなかった僕です。

 

もうね、僕にとって『天気の子』は刺さりに刺さりまくってて、さも当然のように語りだしたいところではあったんですよ。

 

でも、僕にとっては当たり前でも、読む人にとっては当たり前ではないのでは… って考えたら長考入りました。「観た」「観てない」はともかく、

 

 

 

「なんか話題のアニメ映画」

 

とか、

 

「『君の名は。』の監督の新作」

 

 

 

という認識でいる人に「ついに"セカイ系"がここまで来た!」とか言って、いきなりセカイ系という新単語を説明する記事になったらダメだな、とか思いながら葛藤してました。すげぇ語りたがりじゃん俺。

 

 

 

なのでもう主観の話をします。

 

 

 

先に言っておきます。

 

 

 

『天気の子』にたどり着くまで、

 

 

 

――キミは、ついてこれるか?

 

 

 

 

家にPCがはじめて来た2000年代。僕は『ぴたテン』という深夜アニメでオタクデビューをしていたこともあり、インターネットでオタク文化の情報を漁ってました。

 

衝撃だったんですよね。それまでポケモンとかワンピースとか、当然であうであろうアニメしか知らなかったし。そんな時たまたま夜更かししてテレビをつけたら『ぴたテン』がやってたんですよ。

 

それにすごくハマって、「知らないところにすごいものがある!」と気付いた僕に次に与えられたのがインターネット。その頃BUMP OF CHICKEN のフラッシュ動画が流行ってたんですよ。テレビで全然聴かないのにすげぇいい曲だ! って思って、「知らないところにすごいもの」理論が自分のなかで確固たるものになったんです。

 

 

 

そんな僕がインターネットで何を見つけるか。

 

エロゲーブームなんですよ。

 

 

 

もう当時はすごかったですよ。さっきから「すごい」しか言ってない気がしてくるんだけど、でもすごかったんですよ。オタク文化のド真ん中。オタク=エロゲーぐらいの勢いがネットを蔓延ってました。

 

 

 

ここで一応ちゃんと説明させてもらいたい。

 

一口にエロゲーと言っても、その種類は様々なんです。

 

ゲームのストーリーに重点が置かれ、感動するような作品には「泣きゲー」と呼ばれるようなエロゲーもあれば、逆にただ単にエロを目的とした「ヌキゲー」というエロゲーもありました。

 

俺、ブログでヌキゲーとか書くとは思ってなかったわ。

 

ともかく、オタク=エロゲーという言葉では「エロしか目的としてなかった」という偏見を持たれそうですが、そうとは限らずむしろ「良シナリオを求めてエロゲーに熱狂した」のがオタクだったのです。

 

 

 

「…良シナリオを求める? じゃあ別にエロゲーじゃなくてよくね?」って思った方はもう個別に僕に聞きに来て下さいね!!!それかそこについてブログに書くいつかを待っててね!!!

 

 

 

とまあ、そんなムーブメントを目の当たりにしたわけですが、そこで僕がエロゲーをやりまくったのかって言われれば全然やってないんですよね。

 

なぜなら18歳未満だったから。

 

そう、当時18歳未満だったんですよ。

 

 

 

 

晴れて18歳になった頃には、エロゲーブームは一定の落ち着きを見せ、次第に沈静化していった。

 

僕はというとギターをはじめていた。ロキノンバンドにすっかりお熱になっていて、「オタク系の趣味って恥ずかしいのかも…」と消極的になってしまっていたので、プレイしたエロゲーは結局数本です。

 

 

 

じゃあ当時18歳未満だった僕が、当時のエロゲーブームにどう触れていったか。

 

人によってはアウトと捉えられるかもしれませんが、言います。

 

 

 

ネタバレを読んだんです。

 

 

 

もうね、待てなかったんですよね。ネット上で語られるストーリーとか、世界観があまりにも「知らないところのすごいもの」過ぎて。

 

そんなことをしてまで触れたエロゲーのストーリーなんですが、これがまた――

 

 

 

 

と、ここで今回のブログは一旦終わろうと思います。

 

当時の僕がみた、エロゲーブームの内側に広がっていた世界とはどうだったのか!?

 

そして今の僕が『天気の子』を観て、どうして救われたのか!?

 

その答えは次回、タイトル「『天気の子』を観て、救われた僕の2000年代 ――後編」で明らかになる!!

 

 

 

 

――キミはその涙を、堪えることができるか。

 

こうご期待!