バンドマンのホンネはいつの間にか川谷絵音が代弁してくれている説
YouTuberの動画とかってみなさん見ます? 僕は結構見るほうなんですけど、あれって関連で別の動画が出てくるじゃないですか。たしかなんちゃらリングとか、パーソナライズとかよくわかんないですけど、趣向に合わせてオススメされるやつ。
あれにたまに不穏なタイトルの動画が出てきたりしません? 例えば「宝くじに全財産つっこんだ結果…」ってタイトルで、頭を抱えたYouTuberのサムネ画像みたいな。んで気になって見てみたら、全財産っていうのは現時点での財布の中に入ってる数万円みたいな。あれれぇ~? 思ってた全財産と違うぞ~?
そういうミスリードを誘発すること、何て言うか知ってますか?
「タイトル詐欺」ですね。
今の時点でなにかに気付いた人は、僕に「ニーナとアレキサンダー、どこに行った?」と聞いてください。
あっ、聞きました?
感の良いガキは嫌いだよ。
前置きが長くなりましたが、タイトル詐欺な話を始めます。「大体このアカウントのフォロワーなら、バンドマンって書いておけばPV数かせげるんじゃねーの」って感じでタイトルつけまし…あ。まって、読むの止めないで一応その話はするから!!
まぁ、最近は家でYouTubeをダラダラと見てる僕が、とある動画を見つけたんです。それがこちら。
WEEKLY OCHIAI「音楽をアップデートせよ」(落合陽一×川谷絵音) - YouTube
ざっくり言うと、音楽は今どのようにあるべきかっていうのを話してる動画です。冒頭でストリーミングサービスの普及率を日本と海外で比べていて、そこから議論が膨らんでいってます。気になる方はぜひご覧になってください。
そこに呼ばれていたのが川谷絵音さん(以下敬称略)。バンドを2つ掛け持って、その上芸人ともやりだすくらいアクティブに活動してるくらいだから、涼しい顔して戦術の1つや2つを実はぶちこんでました! とか言われても納得できそうだった。
なので気になって見てみたらこうだ。
「戦略なんてないです。自分が楽しければそれで良い。」
なん…だと…?
って思ったか思ってないかで言ったら思ってないんだけども、意外ではあった。あっ、川谷絵音くらいの人でも「自分が楽しければいい」って思ってるんだ。それでここまでこれるんだ、すごいなぁ。みたいな。
さらに動画内では、
「音楽を楽しめる人だけが楽しめばいい、広げる必要はない」
との発言。
これ、ここまで読んでくれている稀有なバンドマンの方、どう思いましたか?
僕は自己解釈を混ぜながらなんですけど、妙に納得したんですよね。
というのもね、僕のTwitterのタイムラインにはちょこちょこライブ告知というものが流れてくるんです。そのライブのフライヤー画像を載せて私、ライブします! っていうのを見るんです。
そのツイート、はっきり言っていいのかどうか分かんないんですけど… その… RTとかいいねとか、そんなに多くないんですよね。
そもそもライブ告知っていう種類のツイート自体が、ラブリツ貰いにくいっていう性質があるとは思うんだけど、これで見に行きたいと思わせられてるのかなぁってずっと疑問だったんですよ。
しかもね、ライブ告知してる人のフォロワー見てみたら数百人、数千人いるとか。いやその内訳は知り合い、とか対バンで繋がった別のバンドマンとかで純粋なファンの数じゃないってことは知ってる。
でもこれ、その知り合いとか仲のいいバンドマンとかが告知してるなら、お互いラブリツしてあげればいいのに。もしかしたらそれで興味を示してライブに来てくれるって可能性があるかもしれないし、ツイートの見た目だって良くなるでしょ。
簡単な話、RTが1のライブ告知と10のライブ告知、どっちが面白そうですか? 1と10ってすごく低い基準でくらべてみてるけど、地方のアマチュアバンドマンでライブ告知が10RT貰ってたら、「おぉっ、すごいな!」って思うし見に行きたくなりません?
あと1RTよりも10RTの方がさらにRTを貰いやすい。だったらその10RTを身内で稼いでしまえばいいんでないの、ってずっと思ってたんですよね。確かにやらせだし、八百長だし、そういう手はちょっと使いたくない… ってのはあるかもしれないけど、告知=「見にきてほしい」って言ってるようなもんじゃん。だったら告知が印象に残らなきゃダメなんじゃないの。
って思ってたんですけど、
これたぶん違うんですよ。
広げようと思って告知してないんですよね、これ。
この告知には戦略なんて全然なくて、「俺はライブする!見に来たきゃ来てくれ!おっ、RTしてくれたか!ありがとう!じゃあ俺は楽しんでくるぜ!」っていうやつ。めっちゃ下手な説明になってる自覚ビンビンにあるけど、そういうものなんですよ。
つまりライブ告知で「攻め」に行ってない。そこで広がりが出来なくても、人はそこそこ集まってたり、会いたい人には会えたり、自分のやりたかったライブは出来る見込みがある。もしくは「今日のライブはイマイチだった」となっても、トライ&エラーでの研鑽も楽しくてやってる。お客さんの中に自分たちのやった音楽が刺さったり、同じバンドが好きだったりで意気投合できる人が見つかったらラッキーだね!っていうやつなんですよ。まって、「つまり」って言った後の方が文章量多くない? ぜんぜん「つまり」ってなくね?
遊びの誘い的なもの… いや全部言っててディス入ってる気がしてくるんだけど、そうじゃなくてそういうコミュニケーションの表れがこのライブ告知だったんじゃないかなって、川谷絵音の言葉で思ったんですよね。だからライブ告知するならあーしたらいいのに、こーしたらいいのにって思ってた僕の方が見当違いだったんじゃないかって、そう思ってるわけです。
えっ、川谷絵音、ここまで代弁してたか?
だから最初に「タイトル詐欺だ!」っていったでしょうがあ!!!!
最後にちょこっとだけ言わせてもらう。もし本当に告知で興味を持たせたいのであればなんですけど、ライブ告知を先にツイートして、後から会場の場所とかリプライするのちょっと悪手だと思いますよ。
ライブ告知の時点で興味を持たれなかったら、結局そのリプは見られることはないので。「興味を持たせる要素」として会場の場所を知らせたいのであれば、ライブ告知と同時に見られるようにすべきです。
それではまた。
次回はタイトル
「あの… あなたが興味ないとか言ってる間に… ボカロ文化は成熟したんですけど…」(仮)
でお会いしましょう。
さよなら。さよなら。さよなら。